GAらしいカルチャー、GAならではの制度を|GAテクノロジーズ新執行役員・農里将司 就任インタビュー
2023年11月1日、株式会社GA technologies(GAテクノロジーズ)の執行役員(Culture & Engagement担当)に、農里将司が就任しました。
この記事では、農里の経歴や就任の背景、今後の目標や意気込みについて、インタビュー形式でお届けします。
Profile
この人たちと働けば、絶対に成長できる
— GAテクノロジーズに新卒入社された経緯をお聞かせください。
最初は「楽をしたい」という理由から、大手企業に行こうと思っていました。というのも、基本的に僕はめんどくさがり屋な人間なんです。「他力本願」を座右の銘にしていたくらい、学生時代は怠惰な人間でした(笑)
高校時代も、あまり努力せずに部活のレギュラーを取れたり勉強で上位に行けたりするのがかっこいいと思っていたような、ちょっとすかしたやつだったんです。実際、そんなに努力せずにそこそこスポーツもできて、勉強も普通にできてしまって、いわゆる要領の良いタイプでした。
だから大学で就活に取り組むときも、とにかく楽して生きたいという気持ちがありました。「大手に行ったら、基本ルート営業だろう」と思っていたんです。
— 最初から営業を志望していたのですね。
大学時代のバイト先に高学歴の先輩たちがいたんですが、その方々と就職の話になったとき、「農里の大学から良い企業に行くとしたら営業しかない」と言われて。
実はそのとき初めて、自分の出身大学がそんなに就活で有利ではないことを知ったんです。大学受験のときも「楽したい」の一心で、特に調べず指定校推薦で入学していましたから。
その先輩たちは普段から尊敬できる人ばかりで、就活に関しても「インターンも行った方が良いよ」「受からなくても面接に行って慣れることが大事」など、いろいろ教えてもらっていました。そんな方々から「営業しかない」と言われたので、「そうなんだ。じゃあ、もう営業やるしかないな」と素直に思ったんです。
— 大手志望から、当時まだ社員が6名しかいなかったGAに入社されるわけですが、その間にどんな変化があったのですか?
就職活動を進めていくと、必然的に自己分析が必要になるタイミングがありますよね。インターンでお世話になった大企業の役員の方が、ずっと僕のことを気にかけてくださり、自己分析をサポートしてくださったんですが、その中で「僕は大手は無理だな」と思ったんです。
年功序列の文化に馴染めそうにないし、「早く実力をつけたい」という考えを持っていることに気づいて、「これはもう大手じゃないな」と。そこからベンチャーを受け始めました。
— 多くのベンチャーの中から、GAを選ばれたのはなぜですか?
「人」が決め手でしたね。最初の面接で、当時まだ6名の会社なのに「うちは世界のトップ企業になる」「5年で上場する」「君たちは幹部候補だ」と熱く語っていた社長の樋口さんと、取締役の樋口大さんの姿を今でも覚えています。
大さんは、まだ内定をもらってない僕をご飯に連れて行ってくれたり「こういう環境で、こういう風に成長していったほうがいい」とアドバイスをくれたり、ずっと人として向き合ってくれました。
「こんなに自分に向き合ってくれる人はいない」と感じて、「よし、この会社に入ろう」と思って最終面接を受けに行ったら、社長の樋口さんに説教されました(笑)「もっと行動が伴わないと」という、厳しいフィードバックをもらって、非常に驚きました。
大手企業も含め、最終面接で怒られたことが初めてで面食らったのですが、よく考えると、「うちの会社にこの人は合わない」と思ったら、落とせばいいだけなんです。でも、GAの人たちは学生一人ひとりに向き合って時間を注いでくれているし、本当に僕のためを思って、 これだけ厳しいことも言ってくれている。「この人たちと働いたら、絶対に自分自身も成長できる」「この人たちについて行くのであれば、もし会社が潰れたとしても後悔しない」と思えたんです。そこまで思える会社は、他にはありませんでした。
自力で壁を乗り越えられる環境
— 2014年に入社されて、セールスを経験されました。当時はまだ、それほど育成の仕組みも整っていなかった頃でしょうか。
樋口さんの商談の様子を見て、それをもとに自分たちでトークスクリプトをつくり、同期たちとロープレを行っていました。既存の教材は何もなくて、見様見真似で教材を自作するというところからスタートしました。
— 入社後、すぐにマネジメントも担当されました。現在の役員以外で初めてマネージャーを任されたメンバーの一人だとお聞きしています。
マネジメントを始めたのは、2年目の11月あたりだったと思います。ただ、そこから2〜3か月くらいで、一度マネージャーから降格したんです。理由は、シンプルに実力不足でした。マネージャーとはいえプレイングの部分も大きくて、本来は自分の数字も作りながらメンバーの数字も作ってあげるというのがミッションだったのですが、その期待になかなか応えられなくて。
その後、もう一度マネージャーに戻って組んだチームも、3か月ぐらいで解散になってしまったんですよね。当時は個人の数字も振るわず、いろんなことがうまくいかなくて、ふてくされていました。自分にベクトルを向けずに、うまくいかないことを会社や人のせいにしていました。
でも、自分に向き合えず他責ばかりして、自分のことしか考えていないような奴だった僕を、樋口さんと大さんはすべて気づいていながらも見守っていてくれたんです。大さんが心配して「大変そうだから、ご飯に連れて行って話そうか」と言うのを、樋口さんが止めていたと聞きました。「自分で気づいて、自分で壁を乗り越えてほしかった」と。
本当に自分のことしか考えてなくてうまくいっていないときでも、 自分のことを信じて、こいつだったら成長できる、成果を出せると期待をかけてもらっていることにようやく気づけた瞬間でした。この二人のおかげで本当に救われたと思い、改めて感謝しました。
— それからインサイドセールスでトップになり、名古屋営業所の立ち上げを担当されたあと、人事部でセールス向けの研修プログラムを立案され、ときにはセールスチームに加わって育成を進められました。
そうですね、ただ、それまでの道のりは甘くありませんでした。先ほどの出来事があったあと、4年目になった年、入社したての新卒社員と一緒に、1からやり直しをしたんです。そこで数字を出すことができて、名古屋営業所の立ち上げを担当させていただくことになりました。
人事部に異動したあとは、セールス育成プログラムの設計を進めつつ、2度ほどセールスの現場に戻ったこともありました。育成の視点から成約率や売上の向上を目指すうちに、セールス全体の案件マネジメントや社員教育の仕組みづくりも任されるようになり、社長の右腕のような役割を担うようになりました。
その中で自分の取り組んできた仕事が認められ、僕が個人でやっていた仕事をそのまま組織に拡大するような形で、育成やマネジメントに特化した、RENOSYマーケットプレイス営業戦略部門が設立されるに至りました。
GAにとって本当に良い制度と文化をつくる
— 今回、執行役員就任のオファーを受けて感じたことや、今後の展望についてお聞かせください。
正直、最初は不安でした。ただ、ありがたいことに、大さんや社長をはじめ様々な方が、「農里はGAGSを体現している」「会社のことを理解している」と言ってくださいますし、僕自身、社長と大さんに次いで、会社のためを思って行動してきたという自負があります。
今回「Culture & Engagement担当」という執行役員になりますが、AmazonやGoogleのような世界のトップ企業の制度も学びつつ、トレンドをただ鵜呑みにするのではなく、GAらしさを大切にして、GAならではの人事制度を追求したいですね。GAにとって本当に良い制度、良い企業文化をつくっていきたいなと思っています。
全社的なカルチャー浸透に向けて、経営陣がもっとGAGSを体現していくべきだとも感じています。組織が大きくなってきた今だからこそ、トップが先陣を切って自分たちの姿勢を見直し、全社員が一丸となって成長できる会社を目指したいですね。
撮影:今井淳史
ライター:瀬良万葉
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